今年度から幸図書館の館長を務める 小島 久和さん 東京都在住 50歳
図書館を身近な存在に
○…幸図書館の館長就任から2カ月が経過。会議など慌ただしい日々を過ごすが「図書館としての基本を忘れず、住民の生活に自然と浸透する図書館にしたい」と意気込む。初めて図書館に勤務した幸図書館に館長として戻ってきた。「とても懐かしく感じています」。また、7年間勤務と、他に比べ一番長く勤めた思い出の場所。「当時利用していた方も何人か見かけて、地元に密着しているんだなと感じています」
〇…大学時代に司書の資格を取得、図書館勤務を望み、川崎市役所に入庁。各区の図書館のほか、本庁では社会教育施設の整備といった業務に従事。新機能を導入して2年前にオープンした中原図書館の整備や設計などの立ち上げにも携わった。「今後は電子書籍などの普及も増えていく一方、高齢者の利用も増えるでしょう。ニーズに合わせた図書館にしていく必要がある」と常に図書館のあり方を追求する。
〇…1964年、大田区生まれ。図書館の思い出は、子どものころ友達と遊んだり、待ち合わせ場所にしたりと、「日常生活の中に自然とあった」こと。学生時代、シェイクスピアの戯曲をほとんど読み「主役、脇役に関わらず、その時の自分と置きかえることができるから、何年たっても飽きない」と熱弁する。休日の楽しみは温泉めぐり。最初に幸図書館で勤務した仲間とは未だに交流が続き、一緒に飲食店に行くのも楽しみの一つだ。
〇…1980年の開館以来、建物の老朽化が進み再来年にかけてメンテナンスを行う。「区民の方々に迷惑をかけず、安全でサービスの質を落とさないようにするのが私の役目」。区民にとって身近な存在でいつづける図書館像を描く。「新しい住民の方にも通っていただき、幸区の郷土愛を育めるようなイベントなどを企画していきたい」と瞳を輝かせる。「そして一人でも多く、大好きな本に巡りあってほしいですね」
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