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幸区 人物風土記

公開日:2015.07.10

幸地区婦人消防隊委員会の委員長を務める
工藤季子(としこ)さん
小向西町在住 63歳

地域の繋がりで火災防ぐ

 ○…消火訓練や救急教室、防災施設の視察などのほか、出初め式、消防フェアといったキャンペーン等、地域の防火、防災に取り組む婦人消防隊委員会。委員85人をまとめる委員長を昨年6月に託され、2年目がスタートしたばかり。「防火の知識と技術を習得して、地域住民一人ひとりに積極的に発信していきたい」と委員長として先頭に立って地域の安全を守る姿勢を見せる。

 ○…結婚後、子どもが生まれるとPTAに携わるようになったことがきっかけで「地域のために」と民生委員を務める。また、地域の事を良く知っていることから消防隊委員会にも推薦され活動を続ける。40年近く、市内の火災原因の1位が放火となっていることから、6月には放火防止教室を開いた。火を点けられないような環境作りや暗闇を作らないことなど勉強になることが多かったという。「私たちの意識次第で防ぐことができる」と訴える。

 ○…52年、小向西町に生まれる。「おてんばな子でした。チャンバラやゴムとび、石けりなんかで遊んでね」と照れながらも懐かしむように振り返る。中学生の時にはバレーボールやコーラスに打ち込んだ。息子夫婦や孫に恵まれ10人暮らし。趣味は歌とカラオケ。「頼まれると断れない」と話すが、夏祭りでは率先して舞台に立つという。

 ○…「委員になることで防火、防災への意識が変わりました。こういう機会がなければ自分から勉強しようという気にならなかったでしょう。良い経験をしています」と活動に対する充実感を表し、「女性同士の集まりですから、視察研修の時はお昼など和気あいあいとしています」と話す。ただ、火事がなくなることはなく「被害に遭われた方の事を考えると心が痛む」と神妙な面持ちに。「私たちができることは町会などの行事に住民を誘って、顔見知りになること。地域の繋がりが強くなれば安全な街になると信じています」

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