一般社団法人幸交通安全協会の会長を務める 中川 潔さん 大宮町在住 61歳
事故根絶へ、地道に活動
○…前身の御幸交通安全協会発足から約50年、政令指定都市になり現在の名称になってから40年以上が経過した同協会。6代目の会長に今年5月に就任した。「歴代の会長の意志を引き継ぎながら、交通マナーの普及と死亡事故ゼロを目指したい」と意気込む。同協会の理事を務めてからは約20年間、交通安全活動に従事してきた。「これまでの経験を生かして、地域の交通安全に貢献できたら」と表情を引き締める。
○…高校卒業後、「安全に暮らせる街が理想」との思いから、神奈川県警の警察官になった。しかし、川崎駅西口にあった家業の旅館業を継ぐため5年で退職。西口の開発とともに旅館業を辞めた後は、不動産管理業を営む。地元町内会会長を務めるほか、保護司会、防火協会、地区社会福祉協議会などに携わり「休む間もない」と言うほど多忙な日々を過ごす。「何事も頼まれたら、断れない性格だからね」と笑うが、熱心な行動力は周囲からの信望を得ている。
○…1954年、大宮町生まれ。幸町小学校卒業後は私立中学、高校に進学。生まれた時からずっと、地元幸区で青春時代を過ごした。結婚後、ひとり娘を育て上げ、現在は夫人と母親の3人暮らし。会長を務めてからはさらに忙しさが増す。「大好きな旅行とゴルフは思うように行けない」と苦笑するも、任された職務は全力で取り組みたいという意志が伝わってくる。
○…今年に入り、区内では2人が事故で死亡した。特に子どもが犠牲になった悲惨な死亡事故は忘れられず「私たちの役目は事故を根絶させること」と強調する。しかし、人口増加や平坦な土地柄から、自転車がからむ事故などが一向に減らない。9月21日からは秋の全国交通安全運動がスタートする。「事故の根絶には即効性のある対策はない。交通教育向上のためにも警察や行政、市民と一体となって地道に活動することが大切です」
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