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幸区 人物風土記

公開日:2016.04.15

川崎市菓子協議会の会長を務める
山中 誠さん
小向町在住 58歳

努力惜しまぬ和菓子職人

 ○…川崎市菓子協議会の5代目会長を務める。同協議会は市内和菓子店の組合として約40店が加盟する。「二世が参加する青年部の活動も活発だよ」と自身が若い頃過ごした青年部の活動にも胸を張る。月1回の役員会に顔を出しては、和菓子店の発展のために話し合いを行う。「11月は、かわさき市民祭りの準備など大変だった」と振り返るが、「これも日本の伝統である和菓子のため」と力を込める。県菓子工業組合の理事も務め、新製品のアイデアを出すなど努力を惜しまない。

 ○…1950年に創業した小向町にある和菓子店、「御菓子司吉田屋」の2代目。子どもの頃、店内は賑わい「両親がいきいきしていて、楽しそうだった」と、同じ道を進むようになった。息子も店を継ぐことになり、「自分がやってきたことを見てくれていたのかな」と微笑む。「子どもたちがフェイスブックを立ち上げてくれたりして、助かっています。和菓子店も生き残っていく工夫が必要なんだね」

 ○…小向町で生まれ育つ。妻と息子夫婦、娘の5人で店を切り盛りしている。孫は5人おり、「全員集まるとにぎやかだね」とにっこり。休日には、夫婦揃って映画鑑賞や旅行に出かけるのが楽しみ。「梅園など花が咲いている公園に出かけるのも好きでね。その情景を和菓子作りに生かすんだよ」と休日も和菓子のことが頭から離れない。

 ○…商品やパッケージなどは工夫するため、家族と一緒に考える。『みゆきの梅』などの名産品を生み出し、今年は桃の節句用に販売する『桃菓ちゃん』が、県の「菓子コンクール」一般名菓の部最優秀賞を受賞。「賞を頂くことによって商品が広まり、嬉しかった」と喜ぶ。これからは柏餅のシーズン。いちご入りで通常の1・5倍ほどある『男の柏餅』を待ちわびている人も多いという。「和菓子は子どもの頃からずっとそばにあるもの。一個一個が手作りの和菓子を大事にしていきたい」

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