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幸区版 公開:2016年6月17日 エリアトップへ

今日17日と18日の2日間開催する「ホタルまつり」の蛍を育てた 大野 勝彦さん 北加瀬在住 75歳

公開:2016年6月17日

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蛍の飼育が生きがいに

 ○…自宅で飼育した蛍を住民に観賞してもらおうと2年前から開いている「ホタルまつり」を今日から開催する。「今回は昨年の倍以上の蛍が育って、きれいに光っている。多くの方に来て頂き喜んでもらえたら」と瞳を輝かせる。毎週のように餌のタニシを取ってきては与え、常にきれいな水を保つ作業などを毎日行う。「蛍の飼育はとても手間がかかる」と語るが、「皆が楽しんでいる姿を見ると良かったといつも思う。生きがいですね」

 ○…埼玉県川越市の蛍を観賞した際、その光の美しさに魅せられ「川崎でも見られたらいいな」と幼虫を持ち帰ったのが、観賞会を開くきっかけ。「素人でも育てることができるのか不安だった」と振り返るが、専門家に学びながら丁寧に育てると、多くの蛍が生まれた。昨年秋には、ペースメーカーを入れる手術を行い、1カ月入院した。「もうやめようかなと思った」と考えたというが「妻や兄、近所の仲間に手伝ってもらい育てることができました」と飼育を継続でき、感謝の気持ちを表す。

 ○…南加瀬生まれ。下駄を作る職人だった父に、よく手伝いをさせられたという。「本当は遊びたかったんだけどね」と笑う。「当時はきれいな川が流れ、田んぼも多かった。タニシもザリガニも自然の蛍もたくさんいた」と懐かしむ。民間企業に勤めながら3人の子どもを育てた。退職後、北加瀬で履物店を営んでいた両親に代わり店に立つ。蛍が生まれると「広島にいる孫に、見せに行くんだ」と笑顔を見せる。

 ○…「蛍が一番すごいと感じるのは、幼虫の時から大きな幼虫は小さな幼虫を守ろうとするところ。一緒に生きていこうとする蛍同士の愛を感じる」。飼育したからこそ、気付かされたことも多いという。「特に子どもたちには、喧嘩もせずに助けあいながら育ち、短い期間に精一杯の輝きを見せる蛍に、命の大切さを学んでほしいですね」

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