神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
幸区版 公開:2016年11月25日 エリアトップへ

美術を通して、川崎市と韓国・富川市の友好関係構築を下支えする 矢追 三惠さん 宮前区在住 75歳

公開:2016年11月25日

  • LINE
  • hatena

人とのつながりが財産

 ○…油絵画家として活躍する傍ら、足かけ20年にわたり、友好都市協定を結ぶ川崎市と韓国・富川(プチョン)市の美術交流に尽力。「川崎・富川―日韓美術交流展」と銘打った展覧会を定期的に開いてきたが、持病の悪化などもあり、先月下旬のアートガーデンかわさき(川崎区)での展覧会を最後に、活動に一区切りをつけた。「全国にある日韓美術交流展の多くは作品を送りあうだけ。芸術家同士が訪問しあって友情を深めてきたことが展覧会の開催意義で、そこで培った人との『つながり』が私の財産」と振り返る。

 ○…交流展開催のきっかけは川崎市と富川市が友好都市協定を結ぶ前年の1995年、川崎市に視察に訪れた富川市長と富川美術協会初代会長である李貞烈(イジョンヨル)氏らと美術交流を始めようと話したこと。資金を集めるため、美術仲間とともに川崎市民祭りでチマチョゴリを着て、手作りのキムチやサムゲタンを販売したことは印象深い出来事だったという。

 ○…芸術家同士だけでなく、川崎市と富川市の子どもたちにも美術交流を促す。2007年から毎年、両都市の子どもが描いた絵画の展覧会「川崎・富川(韓国)こども美術交流展」を両国で実施。2013年からは両都市の子どもが互いの国にホームステイし、異国文化を肌で感じられるような活動も行っている。「子どもの頃から異文化に触れることは大変いい経験になる。近年、ヘイトスピーチが問題となっているが、大人になっても差別しない人間に育つように信じて取り組んでいる」と語る。

 ○…日韓美術交流展のひと段落で、日々の生活が落ち着くのかと思いきや、「地元のコミュニティーバスの延伸を求めた活動も行っている」と語る。引き続き、両都市の子ども同士の美術交流やホームステイに取り組んでいくとも話しており、人との「つながり」を大切にした活動は当面続きそうだ。

幸区版の人物風土記最新6

鬼木 達(とおる)さん

今シーズン、川崎フロンターレの監督に就任した

鬼木 達(とおる)さん

川崎市在住 42歳

2月24日号

曽我 小百合さん

NFLチアリーダーのオーディション合格をめざし渡米する

曽我 小百合さん

高津区在住 34歳

2月10日号

大須賀 敦さん

「かわさきFM」の番組でメインパーソナリティを務める

大須賀 敦さん

川崎区在住 36歳

2月3日号

鈴木 隆司さん

西宮神社開門神事「福男選び」で10日、一番福を勝ち取った

鈴木 隆司さん

麻生区在住 21歳

1月27日号

庄司 佳子(よしこ)さん

日吉地区の魅力を伝える、日吉の「わッ」実行委員会の委員長を務める

庄司 佳子(よしこ)さん

南加瀬在住 64歳

1月20日号

小林 由紀子さん

幸区薬剤師会会長を約10年にわたり務める

小林 由紀子さん

戸手在住 73歳

1月13日号

あっとほーむデスク

  • 9月18日0:00更新

  • 7月11日0:00更新

幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2017年2月24日号

お問い合わせ

外部リンク