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相模原市南部少年野球連合会会長 渡辺 浩行さん 南区旭町在住 75歳

公開:2012年9月13日

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迸(ほとばし)る、野球への情熱

 ◯…気がつけば65年以上、白球を追いかけている。湘南高校野球部(藤沢市)では、甲子園にも出場した。「今でもテレビで入場行進を見ると、じわーっと思い出すね。緊張というより感激だった」。結果は0―1で、1回戦敗退。7番レフトでフル出場し、3打数0安打だった。「ライナーを好捕されて。あれが抜けていれば、(点が入って)人生変わっていたかもね」。

 ◯…昭和12年、山梨県甲府市に生まれる。小3のとき、相模原市へ。畑と林に囲まれた大野台で野球に出あった。「グローブは自分たちで縫って作った。ちょっと使うと、中の綿が出ちゃってさ」。バットもお手製。大工さんが近所の木を削ってくれた。「林に入ったら試合は中止。全員でボールを探すんだよ」。貴重な軟式球は(東京の)自由が丘まで買いに行ったそうだ。

 ◯…大野北中、湘南高校を経て、早稲田大学へ。大学では授業を全て午前中で終わらせ、午後はまっすぐ北中に。恩返しにと、4年間ずっと出身野球部を指導した。「例えばキャッチボールはウォーミングアップだけじゃない。自分のミットに球が入る瞬間まで目をきらない。これはバッティングの訓練にもなる」。基礎を徹底させ、練習の意味を教えた。これが常勝時代を築いた、”考える湘南野球”だ。

 ◯…野球にはピンチがあり、チャンスもある。それは社会に出ても同じ。”大事な局面”が必ずある。「野球をやっていたことが、社会人になってもプラスに働きましたね」。大手損保会社に就職し、野球部に入るも肩を壊してしまった。選手から指導者へ。地元少年チームのコーチ、監督を引き受け、8年前には湘南高校の監督を任された。歴史ある南部大会の運営にも長きにわたり携わる(この秋から南区少年野球大会に改称)。「子どもの成長が何よりの楽しみ。いずれこの大会で活躍した選手を、甲子園の晴れ舞台で見ることができればいいね」。4人の孫の結婚式に出るのも夢の一つだ。
 

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