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公開日:2025.12.25
横浜市男女共同参画推進協会
男性専用の相談窓口
「理想像」に対する悩みなど
公益財団法人「横浜市男女共同参画推進協会」(本部・戸塚区上倉田町)がこのほど、男性専用の電話相談窓口を開設した。仕事や家庭での悩みや、生きづらさを抱える男性からの相談増加が背景にあり、電話をかけると専門の男性相談員が傾聴してくれる。
横浜市が昨年実施した、市内男女5千人の意識調査では「女/男らしさ」を期待されることに不都合さ、不快感、生きづらさを「感じる」「たまに感じる」と回答した割合は女性が62・8%、男性は40・5%に上っている。
さらに、男女間の暴力に関して内閣府が公表した全国調査によると、男性のおよそ5人に1人が配偶者から暴力を受けた経験があるが、被害男性の約6割がどこにも相談していないという実態が分かっている。
「らしさ」にプレッシャー
これまで同法人は「心とからだと生き方の総合相談」で性別や年齢を問わず、さまざまな悩み・不安の相談を受け付けてきた。パートナーとの関係や職場での悩みなど女性からの相談が多い中で近年、男性からの電話も増加していたという。
男性専用相談窓口の開設に携わった同法人の関根崇年さんによると、男性特有の悩みとして寄せられるのは社会から求められる「男らしさ」に対するプレッシャーや、「男性の理想像」から離れた自身のコンプレックスなどがあるという。
同法人の武井宏光さんは関根さんらとともに、同様の窓口がある関西の団体・機関などにヒアリングを実施。受付体制や広報、相談事例などの情報を集めて、開設に向けて準備を進めてきた。
当面の間は、(一社)日本男性相談フォーラム(大阪市)に委託して実施される。今後同法人内でも男性相談員の育成にも取り組んでいくという。武井さんは相談すること自体を「弱さ」と考えている人も少なくないとしながら、「本音で話し、心をほぐす手伝いができれば」と話した。
男性専用の相談窓口は毎月第1、第3水曜日の午後7時から9時まで開設。1回につき30分ほど、悩みや不安を専門の男性相談員が傾聴する。無料で、匿名も可能だ。相談は【電話】045・443・7311。
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