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さがみはら南区 コラム

公開日:2025.09.25

地元クリニックの院長が解説
医学の迷信「常識と非常識」

◆「フケ」が多い人は、不潔なのでしょうか?

 もちろん間違いです。「フケ」は頭皮の乾燥、あるいは汗の刺激などで皮膚表面に炎症を起こし、回復時にフケとなって剥がれ落ち、新しい皮膚に入れ替わるのです。フケを減らそうと指先で強く洗髪すると炎症がさらにひどくなり、フケは益々多くなります。治療は簡単です。ステロイドのローションを使って治療し、炎症を止めればすぐに良くなります。服にフケが目立つ人をみて、不潔と決めつけるのは早計です。ご注意を。

◆円形脱毛症の原因は「ストレス」ですか?

 これは迷信です。ストレスで頭は禿げません。もし、ストレスで髪が抜けていたら、コロナの影響でお客さんが激減した当時、飲食店の店長さんなどの頭髪は大変なことになっていたはずです。また毎年、受験シーズンになると禿げた受験生が散見されることもありますが、この原因はストレスではなく、自己免疫によるものです(詳細は省略します)。

 相模原市南区松が枝町にある「相模皮膚科」の院長・栄枝 隆成氏(日本専門医機構認定/皮膚科専門医)が、自身の見識を基に健康に関する様々な情報を本紙読者に分かりやすく教えてくれるコーナーです(不定期連載)

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