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さがみはら南区 人物風土記

公開日:2013.02.14

国際ロータリー第2780地区の2013―14年度留学生
萩生田萌愛(もえ)さん
相模原青陵高校1年 16歳

乙女の決意。”泣き言禁止”



 ○…親しんだことがある外国語といえば英語。中国語は生まれてこのかた、学んだことがない。それでも、舞い込んだ話に首を横に振ることはなかった。相模原大野ロータリークラブによる推薦を受け、「第2780地区」(=県央地区などのクラブによる連合組織)からの台湾留学がこのほど決定。性格は明るく、いたってポジティブ。「台湾に住む機会なんてそうそうないはず。例えばアメリカとかなら、またチャンスはあると思うから」と、快活に笑いとばす。



 ○…座間市入谷(いりや)で生まれ育つ。小学5年生から、地元の英会話スクールへ通い続ける。また、韓国や中国などの海外ドラマに触れることで、異国の地への憧れが膨らんだ。進学は自転車で通える、青陵(せいりょう)高校(南区新磯野)へ。外国人への教育活動にも注力する同校では、交換留学を推奨している。”どこの国へ派遣されるかわからないが、プログラムに興味はないか?”。学校での呼びかけを知り、すぐに希望を出した。



 ○…学校では軽音楽部に所属し、ギター&ボーカルを担当。フォーピース(4人)のガールズバンドで、オリジナル楽曲も演奏している。小6の時、楽器を買おうとしたら、周囲からは「きっと長続きしないよ」とたしなめられた。だからこそ、意地になって継続してきた面も。語学や音楽、アルバイト…。「一度決めた事はやめないようにしている」と、ブレない強さが活動のフィールドを確実に広げている。



 ○…渡航は今年夏。現地の高校に通い、ホームステイをする。少しずつ台湾での生活をイメージし始めている。とはいえ、1年間の留学期間、家族や親しい高校の友人と離れ離れになることには当然寂しさも。それ故のホームシックにかかるかもしれない。「でも、絶対に『帰りたいと言わない』と、心に決めています。友だちをたくさん作ってきますね」。その明るい心(しん)の強さは、国境を越えてもきっと愛されるはずだ。

 

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