神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

相模原演劇鑑賞会の会長を務める 馬渡(まわたり)憲三郎(けんざぶろう)さん 麻溝台在住 75歳

公開:2014年7月31日

  • LINE
  • hatena

「文化の成熟」に思い馳せ

 ○…年5回ほど行われる定例観劇会の前後に、自身が講師となり「演劇と文学の関わり」について解説する公演関連イベントを開いている。「芝居の原作について考えるという感じ。同じ題材でも言語芸術と芝居とでは、スポットの当て方も違う。皆で考えて、観て、語り合うこと。それが文化になっていくのだと思う」と意義を語る。

 〇…政令指定都市となった相模原市。様ざまな面で他自治体の指標となっていかなくてはならない。だが、文化においては「未成熟」と憂える。文化会館など芸術を享受する環境はあるが、市民が参加し、発信していく土壌がない。そういった意味では、演者の選定から会場設営まで皆で手がける演劇鑑賞会の活動は「文化の手作り」であると自負する。「ジムで運動もいいけど、心の健康も考えないと。精神は自分で努力をしないと鍛えられないものだから」

 〇…佐賀県生まれ。小学1年生の8月15日、玉音放送を聞いた。その日を境に、日本の教育は変わった。今まで使っていた教科書は「黒塗り」になった。違和感を覚えた。「納得がいかなかった。何が本当で何を信じられるのか。自分で考えるしかない」。物事を額面通りに受け取ることへの抵抗を、少年ながらにも感じた。

 ○…多忙な「年金受給者」だ。日本の近現代文学を専門に執筆活動に勤しむ文士であり、現代詩を書くサークルの講師でもある。また書道関係誌で文学者の筆跡を鑑賞し、活字には表れない筆者の心境や思考を読み取り論述。さらに日本ペンクラブ会員の顔も持つ。息抜きは散歩。毎日7、8千歩は歩く。近所の公園で井戸端会議にも興じる。「高齢者は会話を求めている。老人の居場所がない」と、身の回りの事象に必ず自身の意見を述べ、社会の歪みを指摘する。「本当のことを言って死んでいきたい」。何事も自分のことのように考え、正しいと思ったことをする。それが信念だ。

さがみはら南区版の人物風土記最新6

小池 優華さん

第77回全日本学生音楽コンクール全国大会フルート部門で第1位に輝いた

小池 優華さん

南区在住 16歳

3月28日

中本 茂美さん

ソレイユさがみで「お父さんのための読み聞かせ講座」の講師を務める

中本 茂美さん

松が枝町在住 72歳

3月21日

伊藤 恵子さん

「Feel度Walk」と「知図」を子育てイベントや市との協働事業などで実践する

伊藤 恵子さん

中央区在住 38歳

3月14日

佐藤 利章さん

10周年を迎えたNPO法人車椅子の会サイレントフットの会長を務める

佐藤 利章さん

南区在住 59歳

2月29日

すけるとんさん

VRゲームの伝道師として相模大野駅・町田駅周辺で体験会を開催している

すけるとんさん

VRゲーム伝道師 53歳

2月22日

柏木 眞子(なおこ)さん

2023年度文部科学大臣表彰生涯スポーツ功労者表彰を受賞した

柏木 眞子(なおこ)さん

中央区在住 78歳

2月15日

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

  • 12月1日0:00更新

さがみはら南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook