麻溝公民館で活動するピアノ連弾サークル「E―girls」(金山智子代表)が4月1日、近隣の高齢者施設と回線をつなぎ、オンラインリモート演奏会を行った。コロナ禍で外出などが制限される施設の入所者や職員に、元気な演奏でエールを送った。
「E―girls」は麻溝小学校、夢が丘小学校の児童やその友人らで3年前に結成された。現在は13人が所属し、活動を行っている。
当初は同小学校PTAのイベントに参加していたが、小学校で実施する高齢者施設との交流事業をきっかけに「高齢者のために何かをしたい」との声がメンバーから挙がった。そこで市社会福祉協議会の協力を得て、昨年3月に麻溝台にある高齢者施設で演奏会を企画した。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により無期限の延期に。「その日のために練習を続けてきたメンバーは相当落ち込んでいました」と金山代表は語る。緊急事態宣言の発出により練習することもままならなくなり、活動が再開できたのは6月のこと。その際、市社協に練習を再開したことを伝えたところ、「リモートで演奏会をしてみないか」と提案を受けた。「メンバーに伝えたら大喜びで。すぐにやらせていただきたいと返事をしました」と金山代表。演奏会に向け市社協とも打ち合わせを重ね、今回の開催が決まった。
複数の施設へ同時に中継できるのがオンラインの特徴。参加を募ったところ、機材や電波環境が整備されている6施設が手を挙げてくれた。
メンバーが入れ替わりながら、1台のピアノで曲を演奏する連弾。当日はジョップリン作曲「エンターテイナー」、オッフェンバック作曲「天国と地獄」、黒うさP作曲「千本桜」の3曲を披露した。また施設の入所者と一緒に「見上げてごらん夜の星を」を合唱したり、○×クイズなどでも交流を図った。施設の入所者からも「素晴らしかった」「ありがとう」との声が多く上がった。
実は2度目の緊急事態宣言で今年1〜2月は全員では練習できず。本番直前の2日間、集中して練習に励み、当日を迎えていた。金山代表は「思った以上によく弾けていたし、喜んでいただけて嬉しい。今後も声がかかれば、出演していきたい」と話している。
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