NPO法人相模原こもれびの理事長に就任した 平野 和夫さん 中央区在住 63歳
大切な森を次世代に
○…大野台地区に広がる緑地「木もれびの森」の維持管理を続けるボランティア団体「NPO法人相模原こもれび」の理事長に就任。会員約60人のリーダーを託された。20年前に行われた森林ボランティア養成講座の参加者らが結成し、発足当初から理事長を担ってきた先輩たちから引き継いだ。「とても大きな役目を頂いた。まだ右も左も分かりませんが先輩方に学びながら邁進していきたい」と意気込む。
○…最初の講座には仕事が忙しく参加できなかったが、2007年に行われた養成講座で学んだ後、NPOに加わることに。「小さな頃からずっと自然が好きでしたからね」と嬉しそうに振り返る。広大な森の内、活動地は13ヘクタールほど。「新たに託された活動地で、うっそうとした森の木を伐採するうちに、空から光が差しこむ瞬間が好きですね」
○…横浜市の出身。若い頃から登山やスキーなどアウトドアで汗を流すのが好きだったという。大学卒業後、市内の企業に勤め、結婚を機に相模原へ。海外赴任を3回するなど多忙を極めたが、定年後は嘱託として働く。今年1月には孫が生まれたばかり。「女の子でね。いつ見ても可愛いんだよ」と目を細める。
○…森林整備のほか、近隣の児童生徒を対象としたジュニアボランティア活動、イベント出展など活動は多岐にわたる。しかし、昨年から続く新型コロナの影響で活動は制限されている。加えてナラ枯れの拡大が頭を悩ませる。もっとも、大きな課題は会員の高齢化。「体力のいる大変な活動ですから」。だからこそ、若い人たちが興味を持ち続ける魅力づくりが重要ととらえる。「会員のモチベーションを保つのが私の仕事。楽しいと思ってもらえる活動をしていきたいですね」
|
|
|
|
|
|