さがみはら南区 人物風土記
公開日:2023.01.26
一般社団法人相模原市ひとり親家庭福祉協議会相模原あじさいの会の理事長を務める
田川 継世さん
中央区淵野辺在住 54歳
ちょっと寄りかかれる場所に
○…市内に住むひとり親家庭や寡婦で作る「相模原あじさいの会」。前身は戦争で未亡人となった人らで結成された「相模原市未亡人会」で、2月で63年目を迎える。会の理事長となって6年目。「恩返しのつもり」と肩肘張らずに笑って話す姿に充実感が伺えた。
○…業務委託を受けた収益事業と年会費(500円)を元手に、離婚や死別などでひとり親となった家庭の会員に、慶弔金の給付や観劇や検定試験受験料の助成、交流・親睦活動の開催などを行う。「映画を観に行くと図書カードがもらえルので、それだけで会費の元が取れちゃう。言い方は悪いかもしれないけれど、せっかくひとり親になったのだから、美味しいところを利用してほしい」と呼びかけた。
○…生まれも育ちも相模原。「淵野辺の1丁目の病院で生まれて、2丁目で育って、3丁目で結婚して、4丁目で離婚して…」とまるで落とし話のように語る。入会については「気が向いたから」と素っ気なく語るが、1度目の離婚時には「煩わしい」との思いから断った。「若さもあり、子どものコミュニティもあったので」と当時を振り返る。その後、相模原を数年離れ、2人目の子どものコミュニティを残し、相模原に戻ったことで生まれた隙間を会が埋めてくれた。そんな自らの経験から「手を差し伸べるなんて出しゃばったことはできないが、小さな子どもを抱えていると行動範囲が限られるので、ちょっと寄りかかれる場所になれれば」と会の役割を表現した。
○…相模原を数年離れていた経験から、改めて相模原の住みやすさを実感するという。「昔は畑ばかりでしたが、今は何でもあって便利。同級生も多いので、きっと皆同じ思いなのかな」としみじみ語った。
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