ブックカフェ「聚」(つどゐ)をオープンさせた 深澤 徹さん 麻溝台在住 71歳
好奇心が人をつなぐ
○…昨年3月に16年勤めた神奈川大学国際日本学部の教授を退職した。残されたのは部屋に入りきらないほどの大量の専門書。「お茶を飲みながら読書をしたり話したりする場所を作りたい」とカフェのオープンを決意。論文を書くときに喫茶店を利用していた。退職後から週に2回、新宿の料理学校に通った。講義がある時間に行っていた教授時代とは違い、カフェは1日中時間に拘束されるため、生活リズムの違いに苦労。ただ、「近所の人間関係が希薄になっている中で世代を超えた場所にしたい」という思いもあり、お店の経営に没頭する。
○…麻溝台で生まれ育った。家に一冊も本がなかったため本に対する憧れがあり、自分で本棚を作るほど。小田急相模原駅周辺の本屋で漫画はもちろん、学校で習った夏目漱石や太宰治の作品を買っていた。次第に古典文学にも興味を持つように。大学で日本文学を専攻した。「教員も考えたけど、論文を書くのが面白い」と研究者になることを決意。学部生や院生などが集まる研究会に参加し、違う世代が交流することの大切さを実感した。
○…父は戦後、満州から麻溝台に入植。近所の入植者と共に保育園や寺院を誘致した。「地域の歴史が浅かったからこそ、歴史の厚みがある古典文学に憧れを持った」と振り返る。退職後に再び麻溝台に戻り、昨年4月からは自治会長を務める。そこで目の当たりにしたのは加入者の減少や高齢化。地域の弱体化に危機感を覚え、世代を超えた交流の大切さを意識するようになった。
○…カフェをより賑わいのある場所にするため、音楽のイベントなどを企画。店名の「聚(つどゐ)」は造語だが、みんなが集まれる場所にという思いが込められている。
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