20周年を迎える桜台美術館で実行委員長を務める 竹内 祥子さん 文京在住 74歳
楽しさが気ままな行動力へ
○…2008年に桜台小学校の校長に着任し、校内にある桜台美術館の存在を知り、実行委員長に。「児童たちが芸術に触れられる貴重な機会だから、『続けていかないと』という気持ちが強かった」と振り返る。「いつもワクワク楽しく活動していたら20年も経っていた」とお茶目に笑う。年に約10回の展示会の出展者は地域住民などに自らスカウト。同館を知るまであまり絵に触れたことはなかったが、この活動を通じたくさんの人に会えることが楽しい。
○…富山県朝日町出身。幼少期からよく動き回るのが好きで、「今考えると遠い山の方に住んでいる友達の家にも遊びに行っていた」と話す。親族に教員が多く、子どもが好きだったこともあり小学校教員の道へ。神奈川県公立学校の教員となり、初任地は東林小学校で教壇に立った。最初はクラス全体を見るのが精一杯。クラスの児童ひとりひとりに対し、必ず一日一回会話することを心掛けた。話せなくても、下校時に握手したりじゃんけんをしたりして児童と触れ合った。そうした中で、児童から笑顔を向けられることが嬉しかった。
○…教員時代に生け花を習っていたこともあり、今では自宅の玄関がシクラメンやスズラン、パンジーなどでいっぱいになっている。休日は夫と箱根や大磯に日帰り旅行へ。山や海を見て心が洗われるという。東京に住む孫に会いに行くことも。「毎日色んな活動をしている分、癒しになっています」。
○…絵を見る児童たちの「すごい」や「何これ」などの声を聞き、「次は何が良いかな」と展示の企画を考える。大変さは感じず、「ただ楽しいから」とこれからも各所を奔走し、地域住民と児童に絵を届ける。
|
|
|
|
|
|