東海大学付属相模高等学校・中等部(相南)の校長に就任した 中出 光政さん 南区在勤 59歳
誇りを胸に相模引っ張る
○…7年ぶりに「相模」へ戻ってきた。過去に9年間、教頭として同校に在籍した。「各地にある東海大学の付属の中でも全国に名が知られている学校。重責があり、身が引き締まる」とその思いを語る。全国大会に出る部活動が多く、校長室には歴代の優勝旗が飾られている。日々向き合いながら歴戦を制した卒業生に対し、誇りを感じている。「部活と学習を『両立』ではなく、『充実』にして生徒たちに色んな経験を積ませたい」と熱く話す。
○…東京都大田区出身。中学生時代、剣道部のキャプテンを務めるなど学校生活を楽しんでいた。一方、授業中に「自分が先生だったらこうしたい」と思い教員を目指すように。得意なのは国語、好きなのは社会だったが好きな方を選び、東海大学付属校の社会科の教員に。「適正がある」とある程度自信を持っていたものの、授業をする中で「全員に理解させるような指導をするのが難しかった。実際に教壇に立ってみて大変さが分かった」と振り返る。
○…休日の楽しみは部活動の応援。華道部の展示会やサッカー部の試合まで幅広く現場へ駆けつける。「放課後に頑張って練習しているのを眺めていると、どうしても試合や本番での姿が見たくなってしまう。例えばスポーツならその子にとって点を決める貴重な日になるかもしれないから」と話す。「これからもずっと部活の活躍を見守りたい」と思うほど。
○…少子化について「学校として『生き残る』ではなく『勝ち残る』気持ちでいたい」という。一方、私学無償化は「選んでもらえるかが大事」とし、「3世代でも通う家族がいるくらい愛校心が強い。相模の魅力を発信していきたい」。伝統と誇りを胸に相模を引っ張っていく。