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さがみはら南区 コラム

公開日:2025.08.28

地元クリニックの院長が解説
医学の迷信「常識と非常識」

◆子どもに「日焼け止め」は必要ですか?

 日本人は日光にナーバスになり過ぎです。アフリカやアジア系の民族は肌は強いほうで、あまりにも神経質になり過ぎです。一方でアメリカやオーストラリア、ヨーロッパの人は注意しなければいけません。特にオーストラリアにおける皮膚ガンの発症率は日本の15倍です。理由はオーストラリアは元々、先住民はアボリジニであり、黒人に近い民族が住んでいた地域です。ヨーロッパの紫外線に弱い民族が植民地時代、アボリジニの人たちを追い払い、ケルト系の紫外線に弱い民族が住み始めたため、ともいわれています(ヨーロッパの白人もひどいものです。プーチンと同じです)。

 過剰な紫外線対策はビタミンDの不足に繋がります。日光にはビタミンD合成という大切な役割があります。最近ではビタミンD不足の「くる病」まで出始めています。成長期の子ども達にとって、日光浴は大切です。要は程度の問題です。外に出て適度な日光浴をおすすめします。紫外線対策は成長期の子どもにとってマイナスになることを知っておいてください。夏は10分、冬は数十分の日光浴がおすすめです。

 相模原市南区松が枝町にある「相模皮膚科」の院長・栄枝 隆成氏(日本専門医機構認定/皮膚科専門医)が、自身の見識を基に健康に関する様々な情報を本紙読者に分かりやすく教えてくれるコーナーです(不定期連載)

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