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公開日:2025.08.14
ソレイユさがみ
GG(ジェンダーギャップ)すごろくで機運醸成へ
男女共同参画きっかけに
相模原市立男女共同参画推進センター(ソレイユさがみ/橋本)が会館25周年を迎え、記念事業として「ジェンダーギャップすごろく」をこのほど制作し、配布している。同センターでは、「男女共同参画を身近に感じるきっかけになれば」と話す。
ソレイユさがみは2000年の開館以来、男女共同参画の推進を進めてきた。しかし、同センターの加藤由美子館長は「男女共同参画と聞くと、取っつきにくいせいか市民に浸透していない。なかなか身近になっていない」と長年の課題を口にする。そこで、市民に男女共同参画を身近に感じてもらえる事を模索する中で、「楽しみながら考えるきっかけになる」とすごろくの構想が持ち上がった。昨秋からソレイユさがみの情報委員会で検討し、制作へ向け始動した。
今回テーマにしたのは、「ジェンダーギャップ(男女間の格差)」。世界経済フォーラムが経済、教育、健康、政治の分野ごとに算出するジェンダーギャップ指数の世界ランキングでは148カ国中、日本は118位。中でも政治分野でのギャップが目立つ。特に政治に関しては、閣僚の女性比率が低く、これまでに女性の首相がいないなどの格差がある。そこで、さまざまなジェンダーギャップを取り上げ、考えるきっかけになるようにと工夫して制作が進められた。
意識変えるツールに
完成したすごろくはA3サイズの2つ折り。全25マス。各マスにトークテーマが記され、止まったマスの話題について参加者が互いに考えたり意見を述べ合う。
マスには「女性は管理職に就きたいという意識が低い?その背景にはどんなことが考えられる?」「『家族サービス』って夫が妻に言う言葉?家族と共にすることがサービス?」などの問題提起がされる。制作した委員会のメンバーは「ジェンダーギャップを感じながら育ってきた世代が、バイアスをいかに当たり前として認識しているのか、意識を変えるためのツールになれば良い」と期待する。
完成したすごろくは、早速ソレイユさがみのイベントのワークショップで使用された。多世代が参加する中で、委員会のメンバーは、「若い人も古い人も互いを知ることが大事。なぜなら共存する社会だから。年代や地域環境の違いでギャップが生まれることを知り、共有することで今が見えてくる」と話す。
すごろくはソレイユさがみのほか、各公民館などで入手可能。問い合わせは同所【電話】042・775・1775。
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