多摩 社会
公開日:2023.03.30
気づけば「居場所」に
こぶし館が来年30周年
地域住民のよりどころとなっている貝取コミュニティセンター、通称「こぶし館」が来年、開館30周年を迎える。運営する協議会のメンバーらは現在、その記念式典の開催を目指し準備を進めているところで、「来年6月に開催する予定。思い出を振り返る冊子などをどうするか、みんなで話し合っています」と協議会の金詠子さんは笑顔をみせる。
こぶし館の役割は年々、増しているようだ。このおよそ30年間で地域住民が参加するサークル活動の拠点として定着し、絵画などの鑑賞の場としてや館内で催しが開かれれば老若男女の交流場としての役割を担うことになる。
そんな来場者らを迎える金さんも当初は利用する側のひとりだったという。夫などと共に音楽グループを組むなか、その練習場として同館を利用するうちに催しの手伝いを頼まれ、気づけば迎える側に。「もう20年近くになるでしょうか。まさか運営側にまわるとは思っていなかった。居場所になっています」と金さん。そして、「ふらっと立ち寄ってもらえれば、こぶし館の魅力を知ってもらえると思います」と微笑む。
気づけば居場所に――。30周年の記念イベントをきっかけに自らと同じく引き込まれていく人を増やしていきたい考えだ。
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