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公開日:2021.11.19
相鉄ローゼン国分寺台店
来年1月に閉店へ
惜しむ声、不安の声も
新興住宅街で半世紀にわたり親しまれてきた総合スーパー「相鉄ローゼン国分寺台店」が、来年1月末で閉店することがこのほどわかった。高齢化が進む地元では閉店を惜しむ声が上がる一方、閉店後の買い物に不安が広がっている。
同店は、綾瀬市綾西のバザール商店街に1971年にオープンした。周辺の住宅街は「100万平方メートルの街づくり」を標榜して68年に相鉄グループが開発に着手。70年代にかけて海老名市側から綾瀬市側にかけて宅地化が進み、交通インフラと買い物の便利さを求め若い世代の人口流入が進んだ。
海老名市国分寺台と綾瀬市綾西には合わせて3845世帯9041人(11月1日現在)が住み、住宅街北側に相鉄ローゼン海老名店、綾西地区に国分寺台店がある。
国分寺台店の閉店はすでに従業員に伝えられ、今月14日には閉店の案内が掲示され「1月27日」の閉店が発表された。相鉄ローゼン株式会社(横浜市西区)は11日、本紙の取材に「周辺環境の変化でここ10年ほどは厳しい経営状況が続いた。店舗の老朽化もあり閉店を決めた。閉店後は移動販売を検討しており、詳細が決まり次第お知らせしたい」と説明した。
地域に住む70代の男性客は「突然のことで驚いた。学生の頃から利用してきたので寂しい。経営が厳しいことがわかっていれば地域としてできることもあったのに」と閉店の知らせに落胆する。70代の女性客は「歩いてくる高齢者が多いので買い物難民が増えないか心配」と、閉店後の影響を心配していた。
超高齢化地域
綾瀬市綾西地区の人口は3530人。このうち65歳以上が40・7%(市平均27・5%)を占め、75歳以上の割合も27・1%(同14・5%)と他の地域と比べて高い。
一方で今年10月には地域内交通の再生技術を開発する「グリーンスローモビリティ」の実証実験が始まるなど、高齢化した新興住宅地の再生と活性化策も進んでいる。
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