座間市緑ケ丘の「北京料理双龍」は、コロナ禍で苦境にあった2階の宴会場を改造し、鉄道模型の走行施設(レイアウト)を昨年12月12日に開業した。「駅長」の守屋朋龍さん(21)=人物風土記で紹介は「線形の良さと電気システムは日本一だという自信がある」と胸を張る。
鉄道模型には縮尺ごとに規格があり、このレイアウトは80分の1の「16番」規格のためのコース。16番はその精巧さや重厚感から鉄道模型マニアの間でも最上位の規格とされているという。
鉄道模型が趣味の守屋さんは昨年1月、初めて「16番」の模型を購入したところ「沼にはまった」ように虜になった。そこで16番のファンが集う場になればと、コロナ禍で利用機会の減った実家の中華料理店の宴会場を走行施設に改造することを計画。店主の父・朗さんを説得し、5月に着工した。朗さんは「息子の強い意志を感じた。やるからには全力でと言った」と振り返る。
「ソウリュウラインイチロク」と名付けたレイアウトの線路は、高速鉄道、在来線(急行・緩行)など7本。「車両が引き立つレイアウト」をコンセプトに、全て独学で設計から線路の敷設まで行った。電気系統は、サポーターを務めるロマンスカーミュージアム(海老名市)に専門業者を紹介してもらった。線路は1パーツごとに電気が通っているため、傾斜で速度が変動せず、発着をタブレット端末で行える点が強み。また、車両を引き立たせる照明にもこだわり、夜景や夕焼けの演出も実現した。
店の創業51周年記念日である12月12日に予定通り開業。現役の運転士からも「これほど再現されているものはない」と絶賛されたという。守屋さんは「多くの方の協力のおかげ。座間の新名所として、地域活性化につながればいい」と話した。
利用は予約制で、2時間3千円から。(問)【電話】046・253・4188
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