任期満了にともなう座間市長選挙(9月15日告示・同22日投開票)で、現職の佐藤弥斗市長(54)=1期=が27日、同選に無所属で立候補する意向を表明した。座間市長選挙への出馬表明は佐藤氏が初めて。
座間市役所で定例会見を開いたこの日、佐藤氏の後援会が正午からハーモニーホール座間で出馬表明の記者会見を開いた。この席で佐藤氏は、「これまで公約の実現に向けて歩みを進めてきた。実現半ばのものや市長就任後に新たに課題だと感じたことも含め、2期目に取り組みたい」と述べ、再選への意欲を語った。市民や企業団体などとの「共創」で地域課題を解決することに加え、2期目は新たに「関係人口を増やす施策を強化したい」とした。
4年前に現職を破り初当選した際に掲げた公約42項目のうち、佐藤氏は「7割にあたる30項目は実現できた」と総括。「もっとも時間を要すると考えていた小児医療費の助成拡大は18歳まで無料にできた」「実現できなかった項目は、私と職員の間で問題意識にずれが生じているものもあった」「財政面で優先順位をつけてきたが厳しい部分もあった」などと振り返った。
前日の静岡県知事選挙や2期目を目指す現職が破れた19日の小田原市長選挙について記者から問われると、「政治と金の問題の影響があった。国民の皆さまは、しっかりとした志をもち誠実に進んでいく政治家を望んでいると感じた」と、受け止めを述べた。
12年ぶりの投票となった前回2020年の座間市長選挙は、佐藤氏が約5千票の差をつけて4選を目指す現職の遠藤三紀夫氏に勝利した。投票率は45・0%で、当日の有権者数は10万9085人だった。今年3月1日時点の選挙人登録者数は11万559人。任期満了日は2024年9月30日。
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