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公開日:2025.06.13
海老名市立中央図書館
司書発案「作文ヘルプ」
手紙の書き方や小説創作も
海老名市立中央図書館で、昨秋から始まった「作文ヘルプ・なんでも文章相談」が活動を広げている。発案者は司書の鈴木里江さんと田頭(でんどう)瑠華さん。手紙の書き方や小説執筆など、多様な相談にマンツーマンで寄り添う。
同館はカルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)(本社・横浜市)が指定管理を担う。館内はコーヒーの香りが漂い、カジュアルな雰囲気だ。自習利用の若者も多い。「ティーン層の利用を増やし、利用者の力になれたら」と考え、ひらめいたのが作文ヘルプだった。2人とも教員免許を持っている。高校で放課後、生徒たちに文章表現を教えた経験や大学院で論文を学んだ経験が活かせるのでは-。同社でも初の取り組みだったが、昨年11月から8人ほどが相談に訪れた。就職試験の小論文に取り組む人には「自分にしか書けない、成功体験などを盛り込んでは」と助言した。業界関連の書籍を紹介し、過去の出題傾向も調べたという。
小説執筆を目指す人には原稿を持参してもらい、文章表現を助言したほか、目標となる文学賞も紹介した。「友人へ手紙を書きたい」という相談には「身近に咲く花など発見を書いてみては」と、花についての資料をそろえた。
田頭さんは「相談者が帰宅した後も考えを深められるヒント、資料をお渡ししたい」。夏休みシーズンを控え、読書感想文の相談も入っている。鈴木さんは「利用者に喜んでもらえるのが嬉しい」。田頭さんは「自分も学びになる」と意気込む。相談は随時、館内のレファレンスカウンターで受け付けている。
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