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公開日:2025.07.18
綾西で空き部屋活用
明治大の教員ら呼びかけ
市民団体「綾西まち住まい研究会」が、綾瀬市綾西で戸建て住宅の空き部屋活用を企画、7月2日に説明会を開いた。個人の家の一部を公共的に使い、効果や課題を調べる。
家族構成の変化などで、戸建て住宅内で使われなくなった空き部屋を活用する取り組みで「住み開き」とも呼ばれる。東京都世田谷区では空き部屋をカフェや交流の場に変えたケースもある。
研究会は市議会議員や介護事業関係者、自治会関係者など6人で結成した。中心となっている波島諒代表(27)は明治大学理工学部助手で、祖父母が綾西に住んでいた縁もあり、3月に転居。空き部屋が生まれるパターンを同地区で調査してきた結果、築25年を経た住宅に増えやすい傾向や、空き家の面積を上回る空き部屋面積があることが分かった。
今回の試みは清水建設の社長が立ち上げた一般財団法人「住総建」の助成金にも選ばれている。「トライアル」では3日間部屋を貸してもらい、家主に協力金も支払う仕組みで、説明会後に4軒が賛同し、早ければ夏休みの工作イベントなどに活用する案も出ている。
部屋の使用時はスタッフが同席し、家の住人も自宅にいてもらう。空き部屋では今後、学習や子育て支援、介護予防といった生活支援の拠点づくりを目指す。それらの点を結ぶため、高齢者の外出支援グループ「綾西みんなの足」が輸送面で協力する構想だ。
波島さんは「空き部屋活用で誰かが関わる事で孤立感が減り、掃除や不用品整理のきっかけになるかもしれない。活用が根付き『綾西モデル』となれば」と語った。
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