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海老名・座間・綾瀬 トップニュース経済

公開日:2025.08.08

座間に拠点(株)T2
綾瀬から関西 自動運転
幹線の商用運行は国内初

  • センサーやカメラなどを備えたトラック(同社提供)

 座間市広野台の物流施設に拠点を構える(株)T2(東京都千代田区)が、このほど綾瀬スマートICから大阪府の名神高速・吹田ICまでの高速道路上で自動運転の商用運行を実施した。幹線輸送の商用運行は国内初。同社は運輸業界のドライバー不足解消に着目し、これまで自動運転の実証実験を重ねてきた。

 この運行は同社が三井倉庫ロジスティクス(株)とともに実施し、初回運行では業務用冷蔵庫などを運んだ。一般道は通常運転し、綾瀬スマートICからは有人での「レベル2」の自動運転に切り替え、仮に危ない状況になってもドライバーがすぐ操作できる状況で走った。

 同社はこれまで、周りに車が走る間を自律的に車線変更する技術や、坂道や急カーブでもはみ出さない制御、夜間や悪天候での周囲の車の正しい検出など、技術を向上させていたという。

 座間市の拠点には自動運転機能を備えたトラックが複数台あり、他にも佐川急便が綾瀬スマートIC〜京滋バイパス・巨椋IC区間で、福山通運が綾瀬スマートIC〜名神高速道路・豊中IC区間で、7月中に荷物を積んで初運行を実施した。

2027年の無人化目指す

 レベル2の自動運転は、3月に相鉄バスや海老名市などが実証実験を実施。海老名駅前から市役所を結ぶ公道でセンサーなどを搭載したEVバスに利用者を乗せ、海老名市役所で遠隔監視するなど、身近なものになりつつある。

 (株)T2は2027年にドライバーのいない「レベル4」での幹線輸送を目指している。関東〜関西の往復は通常2日以上かかるが、レベル4の無人化によって1日に短縮し、輸送を増やせる可能性がある。無人化する場合は高速の出入り前にドライバーを乗降させる拠点も必要になり、それに要する時間や遠隔監視、事故や故障時の緊急対応も検証しているという。

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