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公開日:2025.09.26

綾瀬市がデマンド型実験
11月から1年間運行へ

  • タクシー車両を使う

 綾瀬市がデマンド型の乗り合い交通「あやモビ」の実証実験を、11月1日から始める。交通利便性を高めるための新規事業で、配車にAIも活用、すでに取り組む海老名市とも連携し、一部相互乗り入れなどを行う。

 綾瀬市には市役所などをターミナルとした民間バスやコミュニティバス路線があるが、買い物や通院の「足」が少ない不便地もある。65歳以上の高齢者は約2万3千人だが、返納者など免許を持たない人は1万1千人と大きな割合だ。

 乗り合い交通の車両はタクシーで、電話やスマートフォンなどで予約し、複数の乗客をそれぞれの自宅から乗せて目的地に向かう。

 運行は日曜と祝日を除く月〜土曜日の午前8時から午後4時30分で、1回500円。利用対象は免許を持たない65歳以上で、自力で乗降できる市民。「付添人カード」を交付された人も乗れる。

 予約は30日前〜30分前まで受けつけ、複数の予約状況をAIが分析し、最適なルートを決めて配車する。

海老名市と連携

 海老名市ではデマンド型のタクシーの実証実験「えび〜くる」を昨年から始めており、綾瀬から海老名への移動ニーズも視野に連携が決まった。

 タクシーの運行も、海老名市同様に(株)ハートフルタクシー(飯田隆明代表)と(株)海老名相中(石川哲也代表)が担う。市内の乗降ポイントはアンケート調査などから医療機関や買い物スポットなど41地点を定め、看板を設置。このうち綾瀬市役所や厚生病院、中央公民館の3地点と、海老名市役所や海老名総合病院など乗降ポイントの一部(18地点)を相互乗り入れ可能にする。

 実験は来年10月末までの1年で、年度末までの事業費3400万円を予算計上した。利用登録は約3千人を見込んでおり、市都市整備課では「利用方法を市広報などで詳しく紹介していく。移動状況のデータも分析したい」と話している。

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