10月30日にジョイントコンサートを開く「フォーク・フラ&大正琴の会」の会長を務める 和田 綾子さん 上粕屋在住 73歳
感謝と平常心で今を歩む
○…瞳をぱちりと見開いて話す姿が印象的。「私は取材されるような者でない」と小さな手を大きく横に振る。「でも、コンサートの宣伝はしてほしい。多くの方に元気な姿を見てほしいから」。文化会館であさって開かれるコンサートを主催する「フォーク・フラ&大正琴の会」会長として本番にかける思いは強い。「見て、聴いて、楽しんで」と呼びかけるが、笑顔の裏にはつらい過去があった。
○…今から29年前。仕事や家事に追われていたころ、「週1回、自分にご褒美を」と、フォークダンスや健康体操を楽しむ「サンディークラブ」を仲間と立ち上げた。名前の通り毎週日曜の夜、30人ほどが集まって体を動かした。心身の疲れを癒す目的で始まった活動もメンバーの熱心な取り組みの甲斐あって、公民館まつりに出演するまでになった。
○…公演当日、客席には親友の姿があった。『踊っている時の表情、皆すてきだったよ。うらやましいな』。笑顔でそう言ってくれた友はこの時、病に侵されていた。生きていることに感謝して一日一日を大切に生きなければいけない。そう教えてくれた友はそれから間もなく旅立った。2007年、亡き友の思いを胸に、フォーク・フラ&大正琴の会をつくった。同会が5周年を迎えることを記念してコンサートは開かれる。当日は「頑張ろう、日本!」を合言葉に、総勢87人がステージで輝く。
○…大山に生まれ、これまでずっと伊勢原で生きてきた。現在、夫と息子家族の2世帯暮らし。これからの人生を尋ねると「現状維持」と答える。コンサートの準備も大詰めを迎える中にあっても、常にマイペースを心がける。「大切な家族と友だちに囲まれて生きている今、とても幸せ。無理せず、高望みなどせず、じっくり日々を送りたい」。習い事に出かける孫たちに手を振りながらそう話した。
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