伊勢原市自治会連合会の会長に就任 宮川 進さん 岡崎在住 70歳
地域の絆を深めたい
○…「自治会は共助の部分。昔から続く『向こう三軒両隣』と同じ、お互いに助け合う場所として、地域の絆を深めていきたい」。5月19日の理事会で伊勢原市自治会連合会の会長となった。夏祭りや運動会、餅つきなど、各地域で特色ある活動をする自治会のまとめ役。「行政の下請けではなく、対等に意見を言い合える組織として一生懸命やっていきたい」と話す。
〇…生まれも育ちも岡崎。中学卒業後は、平塚のゴム関係の会社を定年まで勤め上げた。若くして父親を亡くし、母と二人で戦後の食糧難の時代を乗り越えた。「大変な時代。地域の皆さんに助けてもらいました」と振り返る。地域に育てられ、地域愛も人一倍。J.F.ケネディの大統領就任演説にあった「国に何かしてもらうのではなく、自分が国に何ができるのか考えるべき」という意味の言葉に感銘し、定年後の地域ボランティアを心に誓った。
〇…まず最初に始めたボランティアは小学校へ通学する子どもたちの見守り。年200日以上、11年にわたり、雨にも風にも負けずに馬渡公会堂近くに立ち続ける。合わせて地区内のゴミ拾いも週1回のペースで続けている。地区には大きな街道が2本、歩いて回ると持ちきらない量になってしまうのだとか。また、市民生委員児童委員としても8年間活動し、同協議会の副会長でもある。大きなことから細かいことまで、ほぼ毎日ある活動に「できる人が手助けをする。当たり前のことです」と微笑んだ。
〇…「昔はどの地区にもいた、おせっかいな『世話役』。いなくなると地区の人間関係も乾燥してしまう」という。宮川さんの住む大句自治会は加入率100%。全市は約85%で更なる加入率アップも目標。「入らなくても困らない、でも入れば便利で安心感も生まれる自治会。ご近所の付き合いから始めて」と話す。