11月18日放映のTBSスペシャルドラマ「時計屋の娘」に出演する俳優 賀川 黒之助さん(本名:賀川 裕) 池端在住 48歳
新たな自分を見つけたい
○…3日間で行われた撮影は、短いながら充実した日々だった。早朝5時半から撮影に参加した忙しい日々も終わり、ほっと一息つく。過去には「家なき子2」や映画「探偵はBARにいる」のほか、強面の外見を活かして任侠モノの映画やドラマにも出演している。「演技を通して違う自分を見つけられるのがいい」と醍醐味を語る。今回の役柄に関しては「顔の想像にお任せします」と笑った。
〇…伊勢原生まれの伊勢原育ち。中学では体操部で活躍した。スポーツ万能で、市の陸上大会では高跳びで優勝したことも。高校時代、進路を迷っていたときに渋谷でモデルのスカウトを受け、芸能界に入る。モデル業の傍ら再現ドラマなどにも出演し、そこで演技のおもしろさに気付く。「初めてもらった俳優の仕事は、セリフが『あー』と『うー』だけだった」と苦笑い。22歳で知り合った仲間と幕末塾を結成し、原宿でストリートパフォーマンスを開始。1988年にフジテレビ主催の「ナイスガイ・コンテスト」に出場し、準グランプリを獲得した。25歳頃から俳優業に絞り、Vシネマなどに多数出演している。
〇…一番記憶に残っている出演作はウルトラマンガイア。チームファルコンのリーダー米田竜彦役を演じた。子どもの頃憧れたヒーローものに関われたことは嬉しかったという。また、市川崑監督や深作欣二監督の作品に出演したことも大きかったと話す。「映画を撮るということがどういうものか見せられた」と当時を振り返る。
〇…趣味は釣り。番組で共演した山田邦子さんからは師匠と呼ばれるほどの腕前。3年前に市内池端にオープンしたBAR「クロクロ」では、釣った魚をメニューに出すことも。お客さんからは親しみを込めて「クロさん」と呼ばれている。「最近はクロが付く単語を聞くと自分のことかと思ってしまう」と笑う。お店では演じていない素の「クロさん」が見られるかも。