伊勢原 人物風土記
公開日:2014.02.14
3月9日に円覚寺(鎌倉市)で東日本大震災の復興祈念イベントを開く
松本 隆行さん
三ノ宮在住 41歳
忘れない 忘れさせない
○…東日本大震災の発生直後から被災地に足を運んだ。その数40回以上。若手和尚にも声をかけながら、復興支援を続けて3年、3月には鎌倉の円覚寺で「東北福興祈念」と銘打った催しを開く。当日は被災地に暮らす高校生による講演、福島や宮城の物産展などを行う。「震災や風評被害のこと、復興の状況について私たちは片時も忘れてはいけない」。そんな思いで現在準備を進めている。
〇…三ノ宮の能満寺に生まれた。子どものころから明るく活発な少年で、小学校から高校までは少林寺拳法で心身を鍛えた。180cmを超す身長、厚い胸板と太い腕は稽古の賜物だ。10歳の時に父が亡くなり、このころ「将来は自分が寺を継ぐ」という意識が芽生えた。大学を卒業後、鎌倉の建長寺で修行を開始した。毎朝3時に起床、掃除や座禅、托鉢を繰り返し、夜10時すぎに就寝という生活を3年間続けた。そして26歳で能満寺の21代目住職に。現在は妻、母、兄と暮らしている。
〇…比々多小、山王中に通った生粋の伊勢原っ子。若手和尚との復興支援活動のほか、伊勢原中央ロータリークラブの会員として奉仕活動などにも熱心だ。「できることは限られていますが、少しでも地域に貢献できればと思います」。表情はいつもにこやかだが、信念は強い。その証が復興支援活動の継続だ。「復興はこれから。本当にこれからです」と熱く、5年先、10年先も支援活動を続けていく考えだ。
〇…趣味は旅行。国内で行ったことがない都道府県は鳥取県のみ。「四国のお遍路は2回やり遂げました」と誇らしげだ。なかなか寺を留守にはできないが、「温泉旅行で疲れを癒すのも良い」と本音もちらり。今年は本堂の建て替えを進める予定。「住職として寺をしっかり守っていきながら、東北や伊勢原でもしっかり活動していこうと思います」。穏やかな表情の中にはぶれない決意がある。
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