市内警戒区域 81カ所 土石流、90年前には大きな山津波も
全国各地で発生している台風や豪雨による土砂災害。昨年10月の伊豆大島、先月20日未明には広島市北部で甚大な被害をもたらした土砂災害が発生している。伊勢原市でも1923年(大正12年)の関東大震災とその後の豪雨で山津波が発生し、大きな被害が出たと記録がある。市内には多くの土砂災害警戒区域があり、住民にとって最大の関心事ともいえる。
伊勢原市内では「土石流」と「がけ崩れ」の危険個所があるとされ、2007年から2010年の調査で大山地区(鈴川流域)・高部屋地区(日向川流域)・比々多地区(栗原川流域)で計81カ所が土石流に関わる「土砂災害警戒区域」に指定されている。内59カ所は災害が発生した場合に建築物損壊や住民等に危険が生ずる「特別警戒区域」。指定区域内の住居戸数は計681戸(特別警戒区域内は18戸)にのぼる。
また現在の土石流に加えて、135カ所の「急傾斜地」土砂災害調査区域があり、今年度中に調査が行われるという。
市内で大きな土砂災害が発生したのは90年前の1923年の関東大震災まで遡る。大山地区(当時の坂本町)に天災に関する記事録が残っており、9月1日の震災後に降った大雨により同15日には木材や石材が流出し、多くの人家が流されたという。震災による市内の死者は128人。
危険に備え
神奈川県内ではここ5年間、年平均78件の高いペースで土砂災害が発生。市内で大きな土砂災害はないが、今回広島市で起きた3時間で200ミリ以上という猛烈な雨量が伊勢原で発生した場合、市防災課では「関東大震災のように地震で地盤が緩んでなくても、降雨状況によっては大きな災害が発生する可能性があります。もしもの時に備えて準備してほしい」と話す。
また通常は7日分が推奨とされる非常持出用の備蓄については「市内の高低差を考えて2週間分の備蓄を勧めている」という。
市では土砂災害対策として、毎年6月1日の土砂災害・全国統一防災訓練日に合わせて対象地域で訓練を実施している。8月30日に実施された市総合防災訓練内でも、救助犬による救出救助訓練など、様々な災害に対応できる訓練を行っているほか、今年度中の完成をめざし新たな防災ガイドブックを作成している。
伊勢原市内の防災計画やハザードマップは市ホームページでも閲覧が可能。
災害に関する問い合わせは伊勢原市役所/【電話】0463・94・4711防災課
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