成瀬公民館で30年以上にわたり書道教室を開いている 徳田 八重子さん 高森在住 89歳
笑顔光り 筆走る
○…1983年9月に成瀬公民館で書道教室を開いた。白内障の手術で開講日を変更したことはあったが、これまで月4回というスケジュールは守ってきた。「皆さんと一緒にいられる時間に感謝」と指導を続け、教室は先月で1500回を超えた。現在、生徒はおよそ20人。伊勢原市だけでなく近隣市からも人が集まる。皆女性で60代から70代が中心。「皆さん、私より年下。若いエネルギーを頂いています」と元気に話す。
〇…東京都文京区に生まれた。小学校の習字の授業で書に関心を持つようになり、高等女学校に進んでからも紙に字を書いたりして遊んだ。手先の器用さもあり女学校を出ると洋裁学校に進学。しかし、戦争のあおりから学校をあきらめ、父が単身赴任していた札幌へ疎開した。終戦後の1946年、東京に戻って夫とお見合いし、翌年結婚。長男、長女を育て上げた。貧しさに苦労したこともあったが、「家族が一つ屋根の下で暮らせて何よりだった」となつかしむ。
〇…47歳の時、趣味を充実させようと書道教室に通い始めた。新居購入を機に伊勢原へ移った数年後、指導資格に相当する6段(師範)に昇格。「自分の技術を通じて地域とコミュニケーションを図ろう」と開講を決意した。教室のモットーは「楽しく書道、楽しく交流」だ。一人ひとりの個性や性格を尊重し、教科書通りの指導は行わない。「皆が定期的に集まって近況を楽しく報告し合う場、というだけでも意味はあります」と考えている。
〇…健康の秘けつは「栄養バランスを考えた食事」で、3食すべてを手作りする。「もっと野菜をとろう」、「この魚美味しいね」…。93歳の夫と囲む食卓にはいつも笑顔があふれる。スポーツにも積極的で、毎週火曜は近所でグラウンドゴルフに汗を流す。「何歳までとは言いませんが、これからも元気に頑張りますよ」。ハキハキとした口調で語り、笑顔を輝かせた。
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