8月25日に文化会館で行われるドキュメンタリー映画「ひめゆり」の上映会を企画した 吉田 重雄さん 岡崎在住 72歳
平和を願い 地域に尽くす
○…太平洋戦争末期の沖縄では、まだ10代の女学生が「ひめゆり学徒隊」として兵士の看護にあたった。当時の地上戦は凄惨を極め、100人以上が米軍の銃撃や集団自決で命を落とした。あれから70年。「平和とは何か。今一度目を向けるべき時」と、長編ドキュメンタリー映画「ひめゆり」の上映会を仲間と企画した。「とくに戦争を知らない世代の人たちに見てほしい」と呼びかける。
〇…「ひめゆり」との出会いは今から5年ほど前。当時、伊勢原市が主催する「平和のつどい」に関係者として携わり「映像を通じて戦争の悲劇を伝えよう」と考えた。数ある作品からひめゆりの存在を知り、さっそく映画館へ。スクリーンに映し出される証言者の生の声に衝撃と感銘を受け、作品の監督にも話を聞いた。今回の上映会を前に「自信をもってお勧めできるドキュメンタリーです」と力を込める。
〇…旧満州に生まれ、帰国後は福岡県に暮らした。子どものころは野球をはじめスポーツが好きだったが、それ以上に楽しみにしていたのがお小遣いを貯めて行く月1度の映画館だった。「ターザンに笛吹童子、オテナの塔も大好きでした」と振り返る。高校卒業後は地元の電機メーカーに就職。その後27歳で上京し、(株)アマダに転職した。結婚は33歳の時。2人の子どもに恵まれ、伊勢原市岡崎に家を建てた。現在は妻、娘と3人で暮らしている。
〇…60歳で定年を迎え、今はホームヘルパーとして働く。「若い時はこれといった地域活動もできなかったから」と民生委員や老人会の事務局のほか、高齢者に憩いの場を提供するミニサロンの運営にも携わっている。「私一人の力では何もできません。まわりの協力あってこそ」と頭を下げる。充実した毎日を支えるのは仲間や家族の存在であり、平和がその前提にある。今を生きる感謝と次世代への責任をかみしめ、一日一日を大切に生きる。
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