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伊勢原 人物風土記

公開日:2016.01.29

2月13日に子ども科学館で開かれるピアノコンサートに出演する
津田 幸枝さん
板戸在住

モットーは「押し付けない」

 ○…1989年のオープンから来館者150万人を突破した子ども科学館。これを記念した「スプリングピアノコンサート」が、同館のプラネタリウムで開かれる。市内在住のピアニストとして市から出演依頼を受け、これを快諾。高校からの友人と1台のピアノを奏でる「連弾」を披露するほか、会場の特性を生かした音楽と映像のコラボレーションや、みんなで一緒に歌うコーナーなども企画した。「子ども科学館は小学生のころよく通った思い出の施設。科学館の節目を音楽でお祝いできればうれしいです」と穏やかに語る。

 ○…板戸に生まれ、3歳の時に姉の影響でピアノを習い始めた。演奏が上達することより「日常生活の中で音楽が寄り添ってくれる」、そんな心地よさに目覚めて、毎日のように鍵盤に向かった。高校卒業後は音大に進学しピアノや声楽、音楽療法を学んだ。「音楽の素晴らしさを伝えたい」と、卒業後は自宅で音楽教室を開講。現在は厚木市内でも指導にあたるほか、県内の病院で音楽療法を実践し、全国各地の公演にも積極的に参加している。

 ○…先生としてのモットーは「押し付けないこと」。技術指導に終始するのではなく、音楽の面白さや感動を生徒一人ひとりのペースで感じ取ってもらえるよう、そっと背中を押す。それゆえ、「楽しいからやってごらん」といった言葉がけも禁じている。「毎日を豊かに笑顔で楽しく過ごせるように。音楽にはその力がある、ということを伝え続けていきたいですね」

 ○…音楽に関わる時間が多いなか、趣味の美術館めぐりや、年に数回の大山登山でリフレッシュしている。友人との外食もそのひとつで、「お味噌汁やポタージュのようなスープ系に目がないですよ」と笑顔をみせる。ピアノコンサートまであと2週間。「すべては来場された皆さんと楽しい時間を過ごすために」。そんな思いを胸に、毎日の準備と練習に臨んでいる。

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