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伊勢原 人物風土記

公開日:2016.08.19

第40回鈴川まつりを主催する伊勢原工業団地協同組合の理事長を務める
海老沼 俊昭さん
(株)常磐製作所総務部部長 71歳

地域に優しい工業団地に

 ○…工業団地の鈴川会館前駐車場で8月26日に開催される鈴川まつり。地域住民との交流企画も今年で40回目を迎えた。節目となる今回、会場では樽酒がふるまわれ、餅つき大会の餅も例年以上に多く配るという。「近隣の方に喜んでもらえるよう、加盟企業44社の力を合わせたい」。今年5月に伊勢原工業団地協同組合の理事長に就任して以来初となる大仕事に、気を引き締める。

 ○…生まれは栃木県。大自然と海の見えるまちに憧れを抱き、大学進学とともに北海道の小樽へ。ラグビー部に入部し、心身を鍛え上げた。OBの誘いもあり、卒業後は三菱重工へ入社。37歳の頃には経理担当としてオランダで子会社創業に関わった。「変動する社会の中、経営計画を達成するのがやりがい」と微笑む。20年前に(株)常磐製作所へ出向。現在も総務部部長を務める。先代社長の引退後、代わりに組合へと顔を出すように。研修会やスポーツ大会を開き、事業者同士の交流に一役買った。理事長就任には「順番が回ってきただけ。みんなで相談して物事を決めていきたい」と柔らかな口調で語る。

 ○…仲間とのゴルフが大きな楽しみ。過去最高スコアは78の腕前。今でも時折、三菱重工の後輩たちの活躍を見にラグビー場へ足を運んでいる。「仕事も大変なことがたくさんあるけど、ラグビーの過酷な練習に比べたらね」。優しい笑みを浮かべながら、青春時代を振り返る。

 ○…組合は6年後に設立50周年を迎える。「50年、60年と続いていくには、構成会社の協力が必要」と話す。組合員同士で団結して、まずは鈴川まつりの成功をめざす。歩道の老朽化、団地の緑化などハード面の課題もある。「守られていればいいというのではなく、積極的な環境整備ができれば。緑のある優しい工業団地にしたい」。地域住民や事業者にとってよりよい団地となるため、リーダーとして耳を傾けていく。

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