伊勢原市は10月3日、放課後子ども教室「いせはら未来っ子クラブ」の市内5カ所目となる「ひびた教室」を比々多小学校に開設した。同教室は大学生がスタッフとして参加するなど学習支援をメインに行う市内初の教室となる。
放課後子ども教室は文部科学省と厚生労働省が提唱する放課後子ども総合プランをもとに、放課後に子どもたちが安全安心に活動できる居場所として学校などの公共施設を活用して行う事業。地域住民や団体と協力し子どもたちの豊かな心の育みと健やかな体の育ちの支援を目的に実施されている。
市では2013年に指導員が不在の児童館がある地域の小学校から同教室の開設を実施。「いせはら教室(伊勢原小)」から始まり、「いしだ教室(石田小)」「たけぞの教室(竹園小」「なるせ教室(成瀬小)」が順次開設され「ひびた教室(比々多小)」が5カ所目となる。
指導スタッフは地域住民や団体などで毎回10人程度のスタッフが在籍し、週に1回、放課後に図書室や体育館で工作教室やレクゲームなどのプログラムを実施。子どもと大人が接する世代間交流の場にもなっている。
児童コミュニティクラブ(学童保育)が親の就労などの理由で放課後の時間帯に家庭で過ごすことができない児童の「預かりの場」であるのに対し、同教室は開設された小学校に通う全児童が対象で、市が策定した活動プログラムを通して様々な体験ができる「活動の場」になっている。
大学生がサポート
ひびた教室は比々多小に通う小学1年から6年までの63人の児童でスタート。週に1回開催され、他の4教室とは異なり、学習をメインに活動する初めての教室になっている。児童は宿題などを持ち込み必要に応じてスタッフがサポートする。
同小では昨年、放課後に自習教室を実施。今回の開設を機に新たに児童の自学をサポートするため、産能大や東海大に協力を要請し学生がスタッフとして参加することが決まった。担当する市青少年課は「将来的には全校での実施が実現できれば」と話している。
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