公益社団法人神奈川県獣医師会の会長を務める 鳥海 弘さん 上平間在住 66歳
飼い主からの感謝が勲章
○…獣医学術の発展・普及などを目的に毎年開催される日本獣医師会獣医学術学会年次大会。今年は新横浜で2月8日から10日まで開催するため、県獣医師会会長として3年前から準備を進めてきた。「一般の方も受講できる公開講座も開催します。シンプル、スマート、スタンダードかつ充実した内容の大会にしたい」と話す。
○…生まれも育ちも伊勢原。実家が農家で、ウシやニワトリなど幼い頃から接し、物心ついた時から動物好き。中央農業高校を経て日本大学農獣医学部(現生物資源科学部)へ進学し、獣医を目指した。卒業後、先輩の動物病院に住みこみ経験を積んだ。25歳の時に実家に戻り鳥海獣医科病院を開業。2003年、桜台への移転を機に、とりうみ動物病院に改名した。「地域密着でやってきた。飼い主さんとのコミュニケーションを大事に、時には話し合いが長くなることも。飼い主さんからの感謝が何よりの勲章、獣医になってよかったと思う瞬間です」と微笑む。
○…県獣医師会会長に就任して8年、2013年に社団法人から公益社団法人に格上げした。コンパクトで機動性の良い組織へ改革し、地域や社会貢献に繋がる会員の意識改革も進めてきた。また日大の校友会「角笛会」の会長も務め、次世代の育成にも尽力する。「獣医師になって良かったと思ってもらえる環境づくりが先輩としての役目。それが社会貢献にも繋がる」と話す。
○…3年前から休みには畑仕事をするようになった。「近所の人から苗を頂いたりする。頭の中がスッキリできていい」と笑う。自身の引き際を70歳と考える。「獣医は体力・気力・注意力が大事。衰えは感じていないが区切りは必要だから。その先はまだ考えていませんね」と笑顔で話す。
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