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伊勢原 人物風土記

公開日:2019.04.05

3月10日に開催された鳥取マラソンに出場し、大会新記録で優勝した
高山(こうやま) 直哉さん
白根在住 26歳

負けず嫌いが原動力

 ○…過去最高の3717人が出場した鳥取マラソン。友人に誘われ「軽い気持ち」で出場した初マラソンにも関わらず、スタート直後から先頭を走り、2位と大差をつける独走で優勝。大会記録を10年ぶりに塗り替える2時間22分23秒でゴールした。「37Kmから足が動かなくなり、最後は気力で走った。優勝できてうれしい」と喜びを話す。

 ○…生まれも育ちも伊勢原。中学、高校と陸上部に所属したが高校ではけがに泣き、思うような成績は残せなかった。卒業後、箱根駅伝出場を目指して神奈川大学陸上部へ。しかし大学でも2年間は結果を出せず苦しんだという。「中途半端が嫌いで負けず嫌い。大学で走る以上、絶対箱根に出たかった」。その思いを胸に3年からは高いレベルの練習にも耐え、目標の箱根駅伝に3年と4年で連続出場。7区を任された。「初の箱根は満足のいく走りだった。でも4年の時はけがで力が出せず、気持ちで走った。シードの10位以内に入りたかったんですけど」といまだ悔しい思いが残っている。

 ○…「箱根を超える目標が持てなかった」と卒業後は都内の商社に就職。走るのは休日に趣味で続けていた。中学からかながわ駅伝の伊勢原代表に選ばれていたこともあり「地元で人の役に立ちたい」と、24歳で伊勢原市役所へ入庁。現在子ども育成課で保育園の入所業務などに従事し、プライベートでは市内の小学生が参加する「かけっこクラブ」のコーチを務め、子どもたちに走る楽しさを伝えている。

 ○…「自分の走りで周りの人が喜んでくれるのがうれしい」と微笑む。今の目標は高校の恩師が持つ2時間16分を切ることと、かながわ駅伝でいい走りをすること。「まだ地元に貢献できていない。次は恩返しがしたい」と笑顔で話した。

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