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伊勢原 人物風土記

公開日:2019.12.06

県高齢者福祉関係功労者等表彰 老人クラブ活動の表彰「個人の部」をこのほど受賞した
守屋 昭さん
日向在住 82歳

仲間思いのリーダー

 ○…老人クラブは、60歳以上の人が老後の生きがいや健康づくりのために、仲間と趣味や旅行、学習などを楽しむほか、地域の清掃や一人暮らしの高齢者の家事支援などを行う。県内3500を超えるクラブをまとめる県老人クラブ連合会の副理事長を4年、伊勢原市老人クラブ連合会の会長は12年務める。そうした地域福祉への貢献が称えられ、このほど県高齢者福祉関係功労者等表彰を受賞。「皆が協力してくれるおかげ。全ての方に感謝です」と微笑む。

 ○…生まれも育ちも伊勢原。小・中・高校と成績はクラスのトップで、勉強のほか長距離走も得意だったという。父の跡を継ぎ弁護士を目指していたが、高校卒業を前に両親が相次いで他界。6人兄弟の長男として弟たちの面倒をみるため、日産自動車の厚木工場に就職した。箱根駅伝への憧れから、入社後すぐ陸上部創部を直談判。自ら主将を務めた。会社では製造や採用などの労務に従事。午前中練習し午後に仕事をする生活を33歳まで続けた。引退後は監督も務め、選手のスカウトなども行ってきた。

 ○…老人クラブには会長から誘われて入会。自治会長を務めていたことから、2年目に会長に推薦された。困った人の役に立つ友愛活動や健康長寿など、市老人クラブ連合会の活動を明確にし、誰もが分かりやすいクラブにした。楽しく活動してもらうため、仲間との和を大切にする。「地域へ恩返しの気持ちを持ちながら、今を大事に、悔いのない人生を皆が送れたら幸せですね」。

 ○…趣味が高じて市老人クラブ連合会でカラオケ大会を発案。ほかにも健康のために、氷上以外で行うカーリング「スライドストーン」を活動に取り入れた。「今後もクラブの発展に努めていきたい」と笑顔で話した。

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