伊勢原産高級地鶏「あふりしゃも」がこのほど誕生した。同地鶏は、軍鶏を父、「岡崎おうはん」を母として生まれた品種。程よい噛み応えのある肉質と甘みのあるジューシーな脂が特徴。7月から出荷がはじまり、現在市内飲食店2店舗で提供されている。
あふりしゃもを開発したのは、株式会社ヒンジス(横浜市・千葉勝久代表取締役)。地域振興を目的に、横浜市や藤沢市の県内各地で、名産品や地域の特色を生かした地鶏開発などを行う。
「大山詣り」など伊勢原ならではの馴染みのあるネーミングにしようと、大山にちなんで「あふり」を採用。ヒンジスの養鶏場で一定期間育てた後、市内上粕屋の養鶏場・有限会社坂本養鶏(坂本光弥代表)へ移される。一羽一羽ひなの時から手間をかけ、平飼いでストレスなく育て、生産量も限られることから高級地鶏として取引される。ヒンジスによれば、月に3〜400羽、年間4〜5000羽の出荷を予定しているという。
肥育には大山のきれいな伏流水のほか、市内板戸のベーカリー「ムール・ア・ラ・ムール」の湘南小麦のふすま(小麦の外皮)や、岡崎の「米谷豆腐店」のおからなどを使用し、地産地消に貢献している。
伊勢原には地場産の牛や豚がいるのに地鶏がいないことに疑問を持った千葉さんが、自社のノウハウを使って伊勢原で新たな地鶏を誕生させようと昨年11月、同養鶏の坂本直弥取締役に提案をしたのがはじまり。地鶏に関心があった直弥さんは、代表が50年前にブロイラー(肉用に肥育される鶏)のノウハウを持っていたことから、新たな事業として地鶏肥育を決めた。直弥さんは「伊勢原の地鶏が話題になり、まちおこしにつながればうれしい」と話す。千葉さんは「伊勢原は地産地消が進んだまちと認識する。その伊勢原で、未来永劫あり続ける持続可能な安定性をめざしている」と話す。
市内2店舗で提供中
丹沢大山豆腐料理「夢心亭」では、あふりしゃもを使ったゆば丼セットとつけ麺セットを考案。亭主の相原和教さんは「ムネやササミはしっとりして脂も良質でスープを取るのに良い。お客様からも好評で、早く認知されて県を代表する鶏になってほしい」と話す。
また「地もの御馳走処GEN」では、素材の味を活かそうと、炭火焼きで提供。店主の丸山貴さんは「味わい深く、歯ごたえがあり、うまみも違う。ワンランク上の鶏として差別化できる。地元の地鶏として応援したい」と話す。今後は、月内に5店舗、年内には市内で10店舗超の飲食店への提供を予定している。
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