市内上粕屋の旅籠屋「紙屋」で1877年11月19日に殉職した祝井盛武巡査の慰霊祭が11月15日、事件現場跡地の祝井巡査慰霊碑前(上粕屋1758)で行われた。
この日の慰霊祭には小林千秋署長をはじめ、警察関係者など20人ほどが参列した。小林署長は「143年前に当署員として壮絶なる殉職を遂げられた、故祝井巡査の殉職事案概要を今一度振り返ることにより、御霊に対する慰霊の気持ちを再認識し、事案を風化させることなく、全署員が受傷事故防止の徹底を図らなければならない」と話し、故祝井巡査の慰霊を続けている鵜川家に対し感謝の意を表した。
どのような事件か
紙屋の娘に求婚を断られた男が娘を監禁。通報を受けた祝井巡査が現場に駆け付け男の説得を試みるも、逆上し日本刀を振りかざし襲い掛かってきた。素手で立ち向かった祝井巡査は、重傷を負いながら日本刀を奪うが、男が隠し持っていた短刀で胸など数カ所を刺され、29歳の若さで命を落とした。
祝井巡査は警察制度が施行されてから病死者を除き、県警初の殉職者となり、平塚の教善寺に埋葬されている。
伊勢原版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|