全国商工会連合会が主催する全国特産品コンテスト「バイヤーズルーム」で、市内三ノ宮で自然薯を生産する自然薯家(じねんじょや)(中村保仁代表)の商品2点が審査員特別賞を受賞した。同コンテストの受賞は市内初。
同コンテストは地域の資源・技術の活用、商工会の支援のもとに開発された特産品の普及や、中小・小規模事業者の販路開拓の支援を目的に実施されている事業。大手食品流通バイヤーが審査を行う。
今回自然薯家が受賞した審査員特別賞は、バイヤーが商談を希望する商品に与えられる賞で、全国から食品・非食品計100点がエントリーし35点が入賞した。
受賞したのは「自然薯パウダー」と「丹沢大山そば(自然薯入り)」の2点。パウダーはフリーズドライ製法で凍結させた自然薯を真空状態のもと低温で乾燥。粉砕しパウダー状にしたもの。水で溶くと、すりおろしたとろろの状態になる。製造日から1年という長期保存が可能な点から、銀座などの高級料理店から重宝されているという。
自然薯そばは、秦野市の(有)石庄丹沢そば茶屋本舗のそばに、自然薯パウダーを練り込んだもの。地域の特産品とコラボした商品を作りたいとの思いから実現した。
中村さんは自然薯栽培を本格的に始めた5年ほど前からパウダーの研究を重ね、2年ほど前に商品化。「ビタミンなど栄養素を損なわないのがフリーズドライだった」と話す。また今年4月から5月にかけコロナ禍で飲食店が軒並み自粛する中、生産した自然薯が行き場を失ってしまったことから、なんとかしようと思いついたのが長期保存できるそばとのコラボだったという。
中村さんは「受賞できると思っていなかったのでうれしい。市の特産品の一つになれば」と話した。商品は同社ホームページや駅ナカクルリンハウスなどで購入可能。
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