2020年度神奈川県優良衛生技能者・優良従業員表彰の受賞者が3月5日に発表され、伊勢原市からは優良衛生技能者表彰の調理師部門で、中華料理本家 北京亭の店主・沙(いさご)一範さん(69)が選ばれた。
同表彰は、調理師や理容師、美容師などで多年にわたり業務に精励し、公衆衛生の向上に努めてきた人を表彰するもの。今年度、県内で69人が表彰され、調理師は18人、市内からは沙さんが唯一表彰された。
沙さんは佐賀県出身。少年時代に初めて中華料理店で食べた餃子の味が忘れられず「自分でも作ってみたい」と思ったのが料理人をめざすきっかけになったという。
父親の仕事の都合で小学校3年の時、厚木に転居。高校生で始めたアルバイト先の中華料理店の店主から「料理人をめざしてみれば」と背中を押され、卒業後そのまま修業を始め、25歳で独立。市内板戸に店を構えた。
それから44年、今回の受賞について「長くやってきただけだけれど、料理人としてのけじめのようでうれしい。支えてくれたお客様や仲間のおかげ。これまで通り、笑顔を絶やさず、もちろんコロナ対策を怠らず、衛生面にも気を付けていく」と喜びを語った。
今回の表彰は県飲食業生活衛生同業組合・伊勢原支部(天野保支部長/日向天成園)の推薦。理由について天野支部長は「長年にわたり伊勢原で店を続け、公衆衛生の面で地域に大きく貢献。多くの客に愛されている優れた技術も推薦に値すると考えた」と語った。
沙さんは現在市内飲食店107件が加盟する、伊勢原飲食店組合の組合長を務める。「次世代の育成が課題。市内飲食業の発展のために、力を尽くしたい」と話した。
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