伊勢原 経済
公開日:2021.06.25
おもてなしセレクション
日向石の箸置きが受賞
サニーオンが制作
伊勢原市の地産資源「日向石」で作った、大山をモチーフにした箸置きが、「OMOTENASHI Selection2021第1期」をこのほど受賞した。
同セレクションは、日本の優れた商品やサービスを発掘・認定し、国内外に発信するプログラム。「日本のおもてなしを世界のOMOTENASHIへ」を合言葉に活動する実行委員会が主催し、7年目。今回は全85の商品・サービスが受賞した。
箸置きは、市内日向地区でおよそ50年前まで採石されていた日向石の産業を復活させ、歴史や文化を後世に伝承する民間のプロジェクト「サニーオン」が制作。プロジェクトは(有)小山建築設計事務所の一級建築士、荻野貴文さん(35)と、上粕屋に本社・工場を置く(有)成瀬石材店の代表取締役、成瀬善之さん(42)が共同代表。2人は日向石が大山の一部を構成している点に着目し、自然と食への感謝を示す箸置きを作ることを考えた。
初めての受賞を受けて、荻野さんは「私たちのプロジェクトが認められてうれしかった。この箸置きが手に取られ、日向石を知ってもらえるきっかけになれば」と期待を寄せる。成瀬さんは「どの工程も神経を使うが、特に手磨きが大変だった。これからの活動に自信が持てたことが良かった」と語った。
箸置きは、底辺の正三角形の1辺の長さが50mm。高さは25mm。受注生産で価格は2万5000円(税込み)。市内の飲食店第1号として、伊勢原のこみや料亭で使われている。
同セレクションの受賞を受けて、7月末には小田急百貨店新宿店での催事出店も予定する。2人は「多くの方の目に触れ、地域の資源日向石を広めるきっかけになれば」と話した。
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