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伊勢原版 公開:2021年7月30日 エリアトップへ

地元そば店の味 守りたい 田中さんが事業を承継

社会

公開:2021年7月30日

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そばを打つ準備をする田中さん(右)と見守る間口さん
そばを打つ準備をする田中さん(右)と見守る間口さん

 大山在住の田中重太郎さん(28)が、今年3月で創業32年の歴史に幕を閉じた西富岡のそば店「讃岐せんしゅう庵」を引き継ぎ、7月7日に「祥庵」として新たにオープンした。

 地元の人気店だった讃岐せんしゅう庵の店主、間口明さん(72)は、以前から70歳で現役を引退することを考え、後継者を探していたという。引き継ぎたいと名乗りを上げた人はいたが、条件面など折り合わず引き継ぎは難航していた。

 間口さんは後継者として、幼いころから同店に足を運んでいた田中さんにも声をかけていたが、田中さんはほかの飲食店で働いていたことなどから断っていたという。

 その後も後継者が決まらず、間口さんは閉店を決断。その知らせを聞いた田中さんは、「何とか慣れ親しんできた地元の味を残したい」と後継者に名乗り出た。田中さんは務めていた会社を退職。間口さんの指導のもと、そば作りや経営を一から学び、独立を果たした。ホテルの厨房や寿司店、居酒屋など飲食店で働いてきた田中さん。「いつか自分の店を持ちたいと思っていた。このタイミングを逃してはいけないと思い決断した」と話す。

 創業者をサポートする勉強会などを開いている中栄信用金庫が、田中さんに経営指導などを行い、事業承継をサポート。間口さんは「親身になって相談に乗ってくれた。ありがたい。田中さんが引き継いでくれて一安心」と安堵。同金庫の担当者は「地元の人気店がなくなるのは惜しいこと。今後も事業承継のお手伝いをしていく」と話す。田中さんは「プレッシャーはない。店の味を守りつつ、自分らしさも出していきたい」と意気込みを語る。

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