写友クラブの会長を務める 谷亀 泰さん 東成瀬在住 72歳
写真も人も出会いが大切
○...中央公民館で12月５日（日）まで写真展を開催している写友クラブ。現在７人が在籍し、年に１回の作品展のほか、毎月の定例会では、互いの写真について意見を交わし、スキルアップに繫げている。「メンバー皆、向上心が高く勉強熱心。他人の意見に真剣に耳を傾けている」と話す。
○...板戸出身。履物店の６男として生まれた。小学生のころから車やオートバイが好きで、友だちとゴーカートを作って乗って遊ぶほどだった。24歳の時に失恋を機に、自分を見つめ直すため、愛車で日本一周に出掛けた。行く先々で出会った人に親切にしてもらったことが今でも忘れられない。中でも福島県をはじめ東北では、現地の人に親切にしてもらったことから、東日本大震災の際には、恩返しに岩手県内でボランティア活動をした。「人の親切に触れた旅だった。それから人との出会いを大切にしている。写真の一瞬に惹かれるのも出会いかも」と話す。
○...写真を始めたのは日本一周旅行がきっかけ。その後自動車ディーラーに就職。仕事の忙しさもありカメラを手に取る回数は減り、再開は現役引退後。友人にオートバイ人口の減少を聞き、何かの役に立つならとモータースポーツを中心に写真に収めてきた。その後、知人の紹介でクラブに入会。今年４月から会長を務める。「思い通りに撮れないのが楽しい。特にレースは、レーサーの真剣な眼差しに、自分も童心に帰る。シャッターを切り忘れることもある」と微笑む。
○...60、70代が中心の同クラブ。「若い人に仲間に加わってほしい。スマホで撮った写真など、若い人の感性や視点も取り入れて、写真の魅力を多くの人に伝えられるようになれば嬉しい」と笑顔で語った。
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