伊勢原版 掲載号:2022年1月14日号 エリアトップへ

(一社)神奈川県サッカー協会初の技術担当専任(現FAコーチ)を務める 中村 元彦さん 横浜市緑区三保町在住 50歳

掲載号:2022年1月14日号

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「あきらめの悪い男」

 ○…指導者育成などの活動を行う技術担当専任(現FAコーチ)を全国のサッカー協会に配置する流れを受けて声が掛かった。26年勤めた教諭を退職し、県協会初の同職に就任。教諭時代に兼任してきたユースダイレクターに加え、サッカーにかかわる全カテゴリーの発展に尽力する。「学び続けることが大切。指導者も学んでいる人の方が魅力的でしょ」と持論を説く。

 ○…教諭時代にサッカー部の顧問を務めたのは秦野高校や厚木北高校など。指導を求めて伊勢原市からも多くの生徒が入部。情熱的な指導と多彩なサイドアタックを得意とする戦術で、県を代表するチームに成長させた。どんなに相手が強くても負けると思って勝負に臨んだことは一度もない。「おれは選手を信じてたから」と一言。心残りなのはプロ選手を輩出していないこと。

 ○…自身が川和高校2年時には県ベスト16入り。3年生は受験のため引退し、さらにサッカーを知る指導者もいない中、3年生がいる相手に1・2年生チームで躍進した。指導者がいれば―。そんな思いを抱き、サッカーも指導も学べる場として筑波大学を選んで教諭の道へ。「中学時代は身体も小さくて自信を失うこともあったし、大学は日本一のチームに所属していたものの、プロにはなれなかった」と順風満帆な選手生活でなかったことを明かす。

 ○…現在は、日本最高峰の指導者資格”S級ライセンス”に今期最年長でチャレンジ中。「眠れないほど悩む日々がある」と話す険しい表情がその難しさを物語る。「時間もできることも有限。何に時間を使うのが良いかは、皆分かるはず」と教諭時代を彷彿とさせる。自身の時間は、サッカーとその仲間、そして家族のためにある。

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