5月8日(日)の母の日を控え、伊勢原市内でもカーネーションの出荷がピークを迎えている。同市沼目でカーネーションの栽培を行う、ふじだな園の熊澤信章さん(59)を取材した。
同園では、広さ約400坪の敷地に3棟の温室があり、赤やピンク、白など色とりどりのカーネーションが栽培されている。
毎年6月に新しい苗を植えて始まる熊澤さんの
カーネーション栽培。9月頃から出荷が始まり、4月末から5月にかけて出荷がピークを迎えるという。
こまめな水やりを徹底するほか、出荷作業の際は、茎の曲がりや花の状態などを1本ずつ丁寧に確認しているという熊澤さん。同園では1輪だけ咲くスタンダードタイプや、枝分かれして小さな花がたくさん咲くスプレータイプなど、約16種類のカーネーションを栽培。消費者にさまざまな色の花を楽しんでもらおうと、青や紫色に染め上げたカーネーションの出荷にも取り組んでいる。
熊澤さんが3歳の時に先代の父親が始め、今では年間12万本を出荷している同園。熊澤さんのカーネーションはJA湘南直売所あふり〜な伊勢原店で購入できるほか、厚木市内の市場に出荷している。
JA湘南担当者によると、現在市内にはJAに加盟し、カーネーションを栽培している農家は3軒。熊澤さんは「母の日はもちろん、普段の贈り物としてもお勧め。色とりどりの伊勢原産のカーネーションを楽しんでもらえれば。花が多くの人の癒しになれば嬉しい」と話していた。
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