大阪のヤンマースタジアム長居で6月10日に開催された第106回日本陸上競技選手権大会1500mで伊勢原市出身の東海大学陸上競技部主将・飯澤千翔選手(4年)が初優勝を飾った。タイムは3分42秒82。念願の日本一を手にした。
今期に入り、好調を維持する飯澤選手の快進撃は止まらない。4月15日の日本学生陸上競技個人選手権では3分44秒54の大会新記録で優勝。5月1日の日本グランプリシリーズ大阪大会・木南記念では学生歴代5位、日本人学生歴代3位の3分38秒55の自己新をマークした。5月19日から22日に国立競技場で開催された第101回関東インカレでは3分44秒47で、1年生の時以来、実に3年ぶりの優勝を果たした。
好調の要因について飯澤選手は「持久力のアップに加え、陸上と自身について客観的にみられるようになったことが大きい」と話す。昨年、コーチらと改善点を洗い出し、世界の選手がどのような練習をしているかを学び、練習に取り入れ、スタミナアップに努めた。練習や大会で一喜一憂するタイプだったというが、今年は「あまり深く考えず、目の前の練習やレースに集中することに努めたことが好結果につながった」と語る。
6月9日、日本選手権予選2組目に登場した飯澤選手は序盤から4〜5番手付近をキープ、残り1周で仕掛け、バックストレートでは一時先頭に立つも、2人にかわされ3分42秒47の3位で決勝へ進出した。
翌日の決勝では、東海大OBの館澤亨次選手(DeNA)や合宿でともに練習に励んだ荒井七海選手(ホンダ)らの動きを見ながら冷静に臨んだ。「無駄な体力を使わないように意識した。流れに任せて走り、ラストスパートになれば勝てる自信があった」と飯澤選手。レースはスローな展開となるも、ラスト1周で館澤選手が仕掛けると、飯澤選手も加速、最後の直線で抜け出し、そのままテープを切った。これまで2度出場した同選手権では、いずれも決勝で最下位。2年、3年とケガに苦しんだが、見事栄冠を手にした。
「夢はきっと叶う」
飯澤選手は「日本一を目指して練習してきたので素直にうれしい。一人の力ではここまで来ることはできなかった。すべての人に感謝したい」と喜びを語った。
大田小、伊勢原中出身。陸上を始めたのは小学5年から。伊勢原中時代は全国大会に出場している。高校は強豪の山梨学院に進学し、京都の都大路は2度走った。今後の目標を尋ねると「世界」と即答。「2023年の世界選手権、24年のパリ五輪、そして28歳で迎えるロサンゼルス五輪でメダルに絡むレースをすること」。
飯澤選手は「伊勢原は小さいまちだけど、夢をもって、それを追いかければいつかきっと叶うということをみんなに伝えたい」と話した。
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